一般的なのぼり旗の多くは扱いやすく安価な
ポリエステル素材でできていますが、
よく見てみると生地の端は切りっぱなしで
縫製されていません。
これは化繊が熱で溶ける性質を利用し、
裁断と同時に繊維を熱で融着させて
布端の処理を行っているからです。
これはヒートカットと呼ばれている周囲縫製の
仕方で、縫製の過程と納品までの時間を短縮できる上、
コストを低減できることから人気があります。
よいこと尽くめのようなヒートカット加工ですが、
当然ながら熱に強い綿などの天然素材で
出来たのぼり旗にこの方法は使用できません。
また風雨に長期間さらされるような環境において
充分な強度があるとは言えません。
しかしヒートカット仕様ののぼり旗は薄くて
しなやか、風の中で軽やかにはためき見栄えが良いと
いう特徴があります。
一般的な使用で寿命期間内であれば十分美しさを
保つことができますし、ほつれることもありません。
短期間、または大量に使用する場合に最適な
仕立て方法と言えます。